拙者先手中飛車に困らせられすぎて日々AIとにらめっこする日々です。
特に本にあまり載っていないのですが、早期に5筋交換をしてくるような形に困ってしまいます。
一回調べても忘れてしまうのでブログ記事にしておきます。強い人はされても平気なんでしょうか。私はお将棋弱いので困ります。
色々な形で早期に5筋を交換されるのを検討したい。
一般に早すぎる形で5筋交換は成立しない、とされるが考えてみるとそんなに居飛車が楽勝というわけでもないように見える。
テーマ図1:居玉で5筋交換
テーマ図1から54同歩 同飛 88角成 同銀 45角(途中図1)
これにて勝ち、とはいかず57飛 27角成 66角みたいな筋で結構難しく見える。
途中図1から57飛 27角成 66角 33桂 38金 56歩 同飛 45馬(途中図2)
ここまでくると馬が手厚くて指しやすい気がするが、57歩で支えられると後手も指す手が難しくて、53銀と指すと飛車・角を切る手が生じる。例えば
- 53銀 同飛成 同玉 33角成(途中図3)には67馬と入る手が詰めろ。
- 53銀 33角成 同玉 53飛成(途中図4)
途中図2から53銀で悪いようには見えない、が中飛車に相当暴れられるのでもう少し大人しくさせたい。
64歩はどうか。馬を引く手を用意しつつ65歩と角を追う手を用意した意味で、次にもし46歩なら72馬と引いてじっくり指す。後手のほうが陣形がまとまっていて指しやすい気がするけど攻め潰して勝てそうでもなさそう。
途中図2から単に57飛と躱すのも難しそう。ちなみに途中図2では後手に370点ほど振れる。
テーマ図2: 38玉まで囲ってから5筋交換
45角の反撃を消すために玉をある程度深く入ってから5筋交換するパターン。玉を全然囲っていないように見えるが結構耐久度があるので厄介。
54歩 44歩
居飛車から角道を止めるのを考えてみたい。
狙いは穏やかな展開すること・43金の形を作りるためのスペースを確保すること。
同歩 同飛とすると、飛車を59に直接引くことができるため歩交換と下段飛車を効率的に実現することができるが、それを阻止している意味もある。
中飛車は28玉や68銀と53の歩を取らない指し方もできますが、その場合には52金右・43金と金を盛り上げていきます。43金のタイミングでは53歩成と取らなければいけません。
53歩成 同銀右 68銀 85歩 77角 52金
居飛車が金銀を盛り上げることができ、成功図に見える。
230点ほどと後手に振れていますが、互角でしょう。
ここから居飛車は43金とすれば体制十分で、更に囲うなら33角・22玉・32金と矢倉っぽい何かに囲っていく。
逆に5筋を逆襲したり、45歩から角交換して飛車先突破を狙う。
5筋に歩を打ち直してくるような手はこの形では心配が要らず、43金型を作ってから5筋に飛車を回ってその歩を狙っていけるのでむしろありがたい。
テーマ図3: 67地点を支える78金
テーマ図3はテーマ図2から78金を指したところ。67地点を支えているため34の歩を飛車でかすめ取るときに45角の反撃を消してから5筋を突こうというもの。しかし33銀などと上がられてしまうと横歩は取れないので、この形を好んで指す人がいるかは微妙では?と思っていたけどネット将棋だとそれなりに見かける。。。。
ちなみにテーマ図2から68銀には54歩がある。例えば68銀 54歩 57銀 55歩 66銀 53銀右 55銀と歩を取り返すことができ、中飛車の銀が進出するので居飛車もあえてやりたいかは微妙なところな気がする。
さて、78金には居飛車はいくつか候補所が考えられる。
14歩
14歩に54歩突いてくるのは居飛車44歩ならば同じような展開に合流する。ここでは15歩と突っ張った手が成立するか考えたい。これには振り飛車も怒って22角成 同玉 53歩成 同銀右に54歩と打ち直し、44銀に53角みたいに攻めてくる手が怖く見える
33銀
33銀に54歩なら44銀でどうか。44銀は中央に効きをもってきたいという意図で、54飛と入ってきたときに55歩と閉じ込める手を用意している
- 途中図5は単に53歩成なら同銀上と銀を上がっていく。これで中飛車から攻める手がない気がする
- 46歩みたいな手が考えられる。46歩に54歩ならば同飛に55歩と飛車を閉じ込められる(途中図6)。66角に居飛車は指す手が難しい。85歩でも84飛車と回ってくる。
- 74歩に同飛 74銀 75飛に52飛と中央を逆襲して、54飛と浮いて74銀と飛車を詰ませににいく
- 74歩に同飛は取れないことが分かったので、45歩と攻めていく。これは同銀ならば55飛と取れるので飛車が助かり歩得なので振り飛車良し。なので53銀上 74飛 45銀などと進行する
いずれにせよ、55歩で閉じ込められる気がするが飛車を最終的に捕まえるのは無理だろう
52金
52金に54歩はテーマ図2と同じような展開。これがわたしの勉強量からしても無難か?
74歩
74歩には54歩とすんなり歩交換ができてしまう。角交換してから55角と打つ筋があるので、74歩 54歩に52金などと上がってしまうと22角成 同玉 55角で勝負あり
74歩 54歩 同歩 同飛に33銀となるのが自然か(途中図7)。ここでは嫌な手が大量に見えており、望ましい展開ではない。
85歩
単に74歩とする手の改良版。85歩・77角をいれてから74歩を入れると同歩 同飛 33銀としたときに、55角が軽減されている(途中図8)