前提:
- 出だしはほとんど先手でも後手でも飛車先の歩を突く
- 早石田とかはほとんど喰らわない
四間飛車
56銀形
テーマ図1
振り飛車から仕掛けてくる場合
振り飛車から▲45歩の仕掛けに同歩と取ったところ。
これは二通りある
桂馬で取る
桂馬で取られると両取りになるようにみえるが、77角成 同桂馬 44銀で両取りは成立しない。
ここから▲64歩から飛車先を突破できるように見えるが、 64歩に55歩の反撃があり、67銀と下がらせることができれば突破されない。
なので77角成 同桂馬 44銀には46歩と桂馬を支えるくらいで、速い攻め筋はない。 後手は55歩から銀を追い払って86歩から飛車先が突破できそうなので有利。
角成を先に入れる。
33角成には同桂馬と取る。 45同桂 同桂 同銀には△55角が発生している。
上図からは▲77角と打ち直してくるのが手ごわいが、△86歩 同歩 55歩と突き
- 同角なら飛車先が突破できる
- 同銀なら56歩と追い払って角道が止まり攻めを遅らせる
同桂馬と跳ねてしまっているので銀が下がると桂馬を狙われてしまうので注意する。
振り飛車が穏やかに銀冠を目指す場合
テーマ図1から26歩と銀冠を目指して穏やかに指す場合は穴熊から仕掛けていくのが理想
▲26歩 74歩 27銀なら75歩 同歩 86歩 同歩 45歩と仕掛ける。
上図からは33角成 同桂に2通り考えられて
- 飛車先を突破されないように77角打
- 46歩を取り一歩手に入れる
- 7筋が付き捨ててあるので76歩が打てるため、飛車先突破を目指す。
- 実際は▲88歩を打たれて粘られるので簡単ではない
- 攻め合いを目指して64歩 同歩 61角 42銀
- お互いに飛車先を突破しあう形
- 先手は45の歩を取りたいが、そこで時間をかけていると飛車先を突破されてしまう
- 46歩といつでも叩けるのはでかい
- 88歩と粘られたら79角から突破していく
66銀形
一番の強敵。
- 66銀のときに74歩が突いている形じゃないとスムーズに6筋を棒銀のような形で突破されてしまう
こっちの形の方がよさそう。
いきなり55歩
▲55歩 △32金 ▲54歩 △同銀 ▲55銀 △同銀 ▲同角 △92飛
- ▲55歩には32金とより、▲54歩の取り込みに同銀と取れるようにする(▲55歩打たれても43に下がれる余地をつくる)
- 怖い変化だけど、92飛車で耐えている
次の手が難しいが、
▲64歩(居飛車有利)
とらずに45歩から角交換に行く
▲64歩 △45歩 ▲33角成 △同桂 ▲45歩 △46歩
▲48金 △56角 ▲61飛 △47銀
▲25桂(互角)
端攻めが厳しい。
▲25桂 △24角 ▲15歩 △同桂 ▲ 同桂 △同香 ▲25桂
ここで定番の切り返しがある。
△16桂 ▲39玉
16桂に同香は、後手に同歩と取られて自然に端に後手の歩が伸びてくる形になって先手が不満でしょう。
藤井システム
藤井システムには急戦と持久戦両方を見せて対応を絞らせないようにする。 基本的に急戦で戦えば対藤井システム専用の変化を研究しなくても普通の急戦になるので有利に戦えるのではないか。
急戦を仕掛ける
36歩を見せても急戦を警戒する様子がないのなら、昔ながら3筋の仕掛けをやってしまう。
ここから35歩と突き捨ててから銀を出る。
玉頭銀
テーマ図
穴熊を目指す上で銀が上から圧迫してくるのが嫌な感じがするので対策を立てる。
44歩と角道を止めて穴熊を目指しても五角以上に戦えると思うけど、相手の囲いが遅れるので急戦で戦う。
△54歩 45銀 55歩 34銀
34の歩を取らせている間に5筋の位を手に入れる。
△74歩 48玉 75歩 同歩 73銀 39玉 84銀
74歩から急戦を見せられると急いで玉を囲いの中にいれるが、その間に棒銀の銀がずんずん進んでしまう。 この調子で攻めていけば(結構怖い変化もあるけど)勝てると思われる。
三間飛車
三間飛車は四間飛車より遭遇確率が低いですが本格的な振り飛車党のひとがおおく、大体激戦になります。
早石田
基本的に後手でも飛車先を突いていけば成立しないので、どうしても嫌なら角道を開けないというのが対策になる。
先手早石田ならふつうこういう風になると思われる。
△62銀に▲74歩とくるとと思うが、基本はこれを同歩と取らなければ大丈夫。△72金とがっちり対応する。
石田流
一直線石田流
一直線に石田流の構えを作るのは無理な駒組み。
67銀をみて64歩を突く。
ここから△86歩 同歩 65歩の仕掛けが大変厳しい。
- とれば角成がある
- 77角とあがってうけても△66歩と取り込み、同銀 65歩 54歩 と銀を取りに行ける
76飛車と受け飛車にして石田流の構えをつくるまでは後手から常に65歩の決戦を仕掛ける筋があるため 基本的に囲うまえに石田流の構えを作るのは無理な駒組となる。
早めに75歩と位を取られた場合
64歩から63銀の形を作って位をさっさと除去してしまう。
65歩からの決戦があるため68角と引くことができず、三間飛車側は位を守ることができない。
75歩には63銀型で石田流の構えをそもそも作らせないというのが対策になり、 68角と引いてからでないと石田流は作ることができない。
中飛車
ゴキゲン中飛車
穴熊では対抗しづらい。超速で対抗する。 早めの5筋の交換はゴキゲン中飛車側が不利なはずなので適切に咎める必要がある。
74歩のタイミングでのしかけ
テーマ図
5筋交換のタイミングで55角を打たれる筋を常に警戒する。
▲54歩 同歩 同飛 86歩 同歩 77角成 同銀
ここで73桂馬跳ねないと55角を打たれてしまうので注意。 ここでも先手は45角のキズがあるのでこれを打たせないようにする。
△73桂 34飛 33歩 35飛
さいご36飛と引くのは45角がありやりづらい。
後手としては35の飛車をめがけて銀を繰り出して圧迫して飛車の動きを抑える展開にしていく。互角の勝負。
普通に組み合う
ここから先手が美濃囲いにいくならば左の銀も繰り出していき、2枚銀で55の歩を狙う。 狙われているので55の歩を捌いてしまうのが普通で、さすがにこの辺で交換する。それでも2枚銀で対抗するのがよさそう。 86の歩を突き捨てて65桂を狙っていく。これは角取りになるが角を逃げれば角の働きが悪く、かつ飛車の前に効きが発生するので何かのタイミングで飛車を止めことができる。
原始中飛車
低い構えで急戦してくるのは結構怖いが、基本的には不利な戦法なので中央に厚めに受けておけばそこまで崩されることはない。 早めの5筋での仕掛けは歩を取らないほうがいい場合が多い。53の歩を取らせて取り返すときに金銀が前進する形をとれて手得を生かして指すことができる。
例えばこの場面で54歩ついてくるのはあり得るが、同歩と取り返さず42銀 53歩成 同銀左などと銀を前に出すことができる。
54歩 42銀 53歩成 同銀右
ここからは44歩 34歩と歩を突いて玉頭を盛り上げていき、矢倉に組んで8筋で戦っていけばいいのではないか。
とにかく暴れさせなければなんとかなる。。。
ノーマル中飛車
向かい飛車
穴熊
向かい飛車の狙い
漫然と穴熊を目指した場合、以下のような感じになると思われる。
ここから△24歩 同歩 同飛が後手の狙い。
穴熊はまだ完成していないので飛車交換を拒否すべく25歩と打つまでは絶対的な進行になると思う。 ここで先手は1手指せるが、いずれにせよ後手の次の狙いは45歩・44角・33桂などとして
- 25の歩を狙って有利な飛車交換をする
- 角交換をして27歩と叩いて49角など両取りをを狙っていく
などがある。
▲36歩 △45歩 66歩と角道を止めて穴熊をあくまでも目指そうとすると、△44角 37桂 26歩とされてしまう。
ここからは▲56歩 33桂 と次に25歩を狙われ、まんまと向かい飛車の狙いにやられることになる。
穴熊での対策
例えば▲36歩 45歩には24歩と突くのがいい手。
△同飛車 同飛車 同角ならば角成もあるけども一度28飛車を自陣飛車を打って飛車うちの隙を 消してから角成をするのがいい手になる。のでここから飛車を迫ることはできない。
ここから△77角成 同銀 44角と打ち直す。狙いはあくまで26歩。 なので▲66角と丁寧に角を消しておく。
こうなると逆に2筋を逆襲する筋がありそうで、互角の勝負かと思われる。 32金型は飛車交換するとき、同飛車と取られたときに同角と取れないと形が乱れてせっかく32金型にしたのに金銀が連結しない状態になってしまう。
持久戦参考
序盤での対策
穴熊を目指すと向かい飛車の仕掛けと真っ向から勝負することになるので、船囲いから腰掛銀にして3筋・4筋の歩を突いて様子を見る。
52金型なのか32金型なのか様子を見てから動きを変える。
52金型にするならば持久戦なので穴熊や銀冠など堅い囲いを目指す。
32金型ならば37に桂馬を跳ねて仕掛けに備える。 37桂がはいっていれば△24歩をとらず、▲45歩 25歩 同飛車 同桂となったときに桂馬が角にあたっているので先手が取れる。
各交換四間飛車
やっかいだけどあまり攻撃パターンは多くない。
- 向かい飛車にして2筋逆襲
- 4筋から突破
各交換系の振り飛車には穴熊は目指せないので、船囲いの亜種みたいなのですべて戦うことになり薄い。。。
2筋逆襲
テーマ図
テーマ図から△22飛車と向かい飛車にしてくるパターン。 金の使い方は52に美濃囲いにくっつけるか32にしてバランスをとるか考えられる。 22飛に36歩を突いて桂馬をはねられるようにしておく。
すぐ2筋逆襲してくる
△24歩 同歩 同銀 37桂
ここでは3パターンほどありえそう
- △44角打
- △32金
- △25歩打
狙い筋
- ここでの狙い筋は23歩と叩いてから同飛車に32角と打って馬を作ること。
そのため52金とはしづらい。 - 端攻めから93歩に同香車と取らせて退路を断つこと
△44角打
怪しい角。これは26の地点に利きを足して歩を打とうとしている。
77にいる銀を生かして66角から角を消しつつ銀を前に出す。
6六角打 同 角(44) 同 銀(77) 4四角打 5五角打 3二金(41) 5六歩(57) 3三桂(21)
△32金
3二金(41) 4五桂(37) 4四角打 3七銀(48) 3三桂(21) 同桂成(45) 同銀(24)
32金が確定すると53の地点が弱くなるので、すかさず狙いに行く。
53が突破できなくても、桂馬が取られなければ一手対応させてその間に37銀と上がることができて自然に駒を盛り上げることができる。
ただし53と28の飛車の両取りができるので注意して進めなければならない。。。
△25歩
25歩 66角 33角 同角成 同銀 56角 52金 34角 15銀 23歩 32飛車
桂馬を跳ねさせて33銀と下がれなくしてから、角で34歩を取る。
34は
- 23歩と飛車をいじめる
- 43の突破
のための急所であって、積極的に攻撃する。