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ソフトウエアのこととか

なぜプリパラが救いなのか

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これはプリッカソン Advent Calendar 2018 2日目の記事です。 僭越ながらプリパラについての記事を書きます。

プリパラは救いの物語である

プリパラはオタクにとって救いの物語である。 プリパラは最初から「みんなともだち、みんなアイドル」ということを謳っている。

これは物語の中で体現されている。
プリパラは、お話の中で幾度と無くその存在を脅かされる。例えば初期の頃には校長先生がプリパラを取り締まり、プリチケを没収されてしまう。またあるときはプリパラのシステムが乗っ取られ、選ばれたものしかライブができないセレブのための世界に置き換わってしまう。
そんな中にあっても、SoLaMi Smile, Dressing Pafeなどのプリパラアイドルたちはライブを続け、それらの問題を解決し、彼女らと和解していく。

そう、最後には和解するのだ。

校長先生は自分がプリパラを憎む理由がただのすれ違いであったことを悟ると、今までの行動を謝罪し、プリパラ好き校長としてプリパラを応援していく。
紫京院ひびきは散々らぁらたち主人公チームを苦しめるが、らぁらたちは「ちーとも気にしてないよ」といって彼女を許す。
罰を求める彼女にプリパラ世界の管理者たるめがにぃは、アイドルを守る立場の私になにか?といって許す。 みんなから夢を奪っていたガァララも、みんなの街を破壊して困らせたパックのことも許す。

誰も悪くないのだ。一度すれ違って傷つき他の人を攻撃しても、許される世界である。

プリパラは希望である

プリパラは社会とは隔離された場所である。
他のアイドルモノのアニメと異なる点としては、アイドル世界には社会のことは全く関係しないのだ。 アイカツと比較してみると(一応述べるとアイカツは大好きである)、これらは 実際の芸能界などの社会情勢を女児に受け入れられやすいように学園などの要素を混ぜたもので、 やはり社会の影響は免れえない。

プリパラは自由な場所である。
先輩・後輩といった社会にありがちなヒエラルキもここでは気にされない。 主人公のらぁらの妹であるのんがおねーちゃんを倒す!と言い切るくらいだ。

基本的にプリパラに登場するキャラクターたちはいわゆる「良い子」ではあるが、別にそれでいることを要求しない。 Dressing Pafeのドロシーなんて4年目に至っても何が大切かと聞かれて「お金に決まってるじゃん」と言い切る最悪っぷりを発揮する。 他にも割とプリパラのキャラは喧嘩したりギスギスしたりする、でも別に良いのだ。

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プリパラはみんなともだち、みんなアイドルである。
ちゃんこというキャラクターが居る。
彼女は主人公チームSoLaMi Smlieの一人であるそふぃの親衛隊の一人なのだが、キラキラとした存在として本編で語られることはあまりない。 彼女は正直他のキャラクターと異なり、「美少女」キャラとして描画されない。 でも彼女のライブはかっこいいのだ。

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4年目からのアイドルタイムプリパラでは、なんと炊飯器を持ち運ぶ異常なキャラが登場する。 それが主人公であって、割と異常な行動が連発される。 アイドルタイム2話目ではトンネルを堀り始めるし、夜食にカップめんを食べるために炊飯器でお湯を沸かし始めるし、コメをおかずにお米を食べ始める。

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プリパラはどんな人にとっても、というのは文字通りどんな人にとっても希望である。 校長先生は少女でなくなってもプリパラを楽しんでいるし、男の子であるレオナもプリチケが届き姉であるドロシーとともにプリパラを楽しんでいる。

社会の常識も気にせず、別に良い子でなくともよく、別に特別な子だけが頼める世界というわけではない。 プリパラは誰に対しても優しく、このような世界が私の希望である。

そんなことよりプリパラを見て

まずは1年目だ37話しかないので簡単に全話見ることができる。 そうすると自然に2年目を見始めることができる。 2年目はアロマゲドンというハチャメチャな新キャラ冒頭に登場しスラスラ見ることができる。
新要素の5人チームで行うドリームシアターライブも印象的だ。フェアリー!である。 中盤にはあじみ先生・ふあり・紫京院ひびきなど登場人物が揃ってくるところで季節のコーデを巡るグランプリで新曲がどっと登場する。 2年目の感動のラストもつかの間、3年目が始まり今度は謎のアイドルがデビューする。
同時に空から振ってきた赤ん坊のお世話などで更にキャラの深掘りが始まる。 演出的にも神アイドルグランプリが始まり、神アイドルチャレンジなど印象的な演出が続く。

あっという間に3年目が終わると、次はアイドルタイムプリパラが始まる。 ゆめかわさんという異常な人に主人公が切り替わる。夢のチカラというテーマでゴリゴリ殴り始める。 気づくと全話見終わってて、プリパラの残り話がないことに気づいて絶望する。

プリ喪失ショックでツイッターをさまようことになる。

まとめ

うまく文章にできなくてすみません、、、プリパラは救いであるというのは割と本気です。 みなさんもプリパラを見て圧倒的陽の気配を補給してください。

見返してみると、このようなテーマの話を取り扱っているお話は割とあります。 プリパラのすごいところはこれを4年続けたことです。
何事も続けることが難しいと昔の偉い人は言いましたが、最初から最後までみんなともだち・みんなアイドルである世界を作っていくことはとても大変な仕事でしょう。

現代のアニメはとても良いものに満ち溢れています。
ジェンダー論を真正面から論じようとするプリキュア・対話を呼びかけるシンカリオン・それにプリパラです。 このプリパラを見て育った子どもたちが20年後の社会をどうしていくのか楽しみで仕方ありません。きっと社会は良くなります。

私はもうこの通り社会に腐りきった大人になってしまいましたが、これを見て育った子どもたちはきっと良い社会を作ってくれると確信しています。