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ソフトウエアのこととか

一飯の話: おもいでぽろぽろ

時々大学1・2年生の時にやっていた塾講師のアルバイトの事でうなされるので、ストレス発散に文章を書く。面白い話ではない。

 

塾講師やってた時のことを思い出すと楽しい思い出は沢山あるのだけど、やっぱり失敗した記憶がよみがえる。特に英語を教えていた高校1年生の子のことを。

その子は高校1年生の時の夏期講習から入ってきて、2ヶ月位英語を教えていて、辞めてしまった。完全に僕の授業方針が間違っていた。

おとなしい女の子で、最初打ち解けるのが大変だった記憶がある。いきなり女の子が20いくつの男と個別指導で週一で会うわけだから、そりゃスムーズに行くわけもないだろうけど。

僕はその塾の卒業生だったので、完全に僕が指導を受けたように彼女にも指導した。塾のテキストをなぞって、お受験に向けた文法知識を叩き込む授業内容だった。僕は完全にこういう授業に慣れきっていたし自分が受けた時も対して苦ではなくむしろ楽しかったので、それを彼女にも押し付けてしまった。

最初の頃は彼女も一生懸命ついてきてくれたけど、正直英語があまりできるわけじゃなかったので、沢山間違いもしてたしテキストの説明を読んでも理解できなかい事もあった。その都度、丁寧に解説してたつもりだった。むしろこの内容が分からなければ受験も大変だ一生懸命やらなきゃと思ったくらいだった。

ある日彼女が授業が難しすぎてついていけないから辞めますと言われた時に初めて自分の授業が失敗だったことを悟った。きっとそんなに勉強が好きなわけでもないし、英語が苦手なのにどんどん細かい部分を覚えるように言われるし、楽しくなかったのだろう。一生懸命やってたつもりだったし上司とも相談して決めた授業内容だったので、ショッキングだった。

今ならきっともっと英語をたくさん読む授業をやると思う。左のページに10行くらいの英語の文章があって、その中で覚えるべき英単語が右側にまとまっているようなそういうやさしいテキストで。で、分からない単語を確認して、分からないイディオムや言い回しを確認して、ちょっとテキストの内容について雑談するような文章を読むのが楽しくなるような授業をやるのかなぁと思う。

文章を読むのが楽しくなったら、その時お受験に向けた準備をやればいいかなぁと。

これが最も大きい塾講師アルバイトしてた中で大きな失敗。塾の経営的には夏期講習で入ってきた新入生を2ヶ月で逃しちゃったってことだし、塾の先生としても彼女の成長にどれくらいコミットできたのか悔いが残る。

辞めることが確定して直ぐに授業方針を変え、最後の授業で一緒に短い文章を読んだのだけど、その中で出てきた「mushroom growth」とか面白いよね、日本語だと竹を急成長とかの象徴に使うけどマッシュルームですよ、とか話してた時の彼女は楽しそうだったので、余計に授業方針が間違いだったことが分かってがくっときた。